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医師の立場を
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変わりゆく世界における
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かつて医師はよく往診した |
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往診はどうなったのか患者の家を訪ねることは,かつては一般的な診療方法でしたし,土地によっては今でもそうです。しかしこの習慣は,世界中で廃れてきています。タイムズ・オブ・インディア紙(英語)はこう述べています。「患者を安心させる仕方で接し,家族じゅうのことをよく知っていて,求めがあればいつでも喜んで駆けつけてくれる家庭医は,専門医や超専門医のこの時代にあって絶滅種のようになりつつある」。 医学の知識が爆発的に増加しているために,多くの医師が専門分野を担当し,医師グループのただの一員として働くようになっています。そのため患者は病気のたびに別々の医師にかかることにもなります。結果として多くの医師は,以前のような患者家族との長期的な関係を持つことができません。 家庭への往診が減るようになったのは,種々の検査や診断装置の使用が増えた100年ほど前からです。多くの土地の医療機関が,往診は効率的な診療方法ではないと見るようになりました。今日,たいていの患者はそれぞれの交通手段で医師のところへ行くことができます。また,以前は医師がしていた仕事の一部を,今では医療補助者や救急医療関係者が行なうようになっています。 状況の変化今日の世界では一般開業医が少なくなり,公立や私立の病院施設で医療を行なう勤務医が多くなっています。とはいえ,多くの医師は自分と患者の関係に第三者がかかわるのを好みません。短い時間でより多くの患者を診るように医療機関から求められることも珍しくありません。「患者1人あたり7分から10分で診察しなければならない」と,英国の一般医シーラ・パーキンズは述べています。「しかもその時間の多くは情報をコンピューターに入力するのに費やさなければならない。患者との関係を築く時間はほとんど残らない。これが非常にストレスとなることがある」。 医療の世界は変化し,患者が力を持つようになっています。かつて,医師の指示に異議を唱えることなどありませんでした。しかし今日,多くの土地で,医師は可能な治療法と生じ得る結果を伝えて患者からインフォームド・コンセント(十分に情報を与えられた上での同意)を得る務めがあります。医師と患者の関係は変化してきました。医師を一種の技術者と見るようになった人もいます。
社会は急速に変化しており,女性の医師も多くなっています。女性の医師のほうがよい聴き手と見られるゆえに人気の高いことが多く,その影響で医療者がいっそう思いやり深くなってもいるようです。 たいていの人は,患者の気持ちやストレスを理解してくれる医師をありがたく思います。それに対して,どれほどの患者が医師の気持ちやストレスを理解しているだろうか,と質問してみるのは道理にかなっています。この点を考えることによって医師と患者の関係はいっそう良くなるはずです。次の記事はその参考になるでしょう。 |
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「目ざめよ!」誌,2005年1月22日号より |